2025年7月16日

こんにちは、高槻市の歯医者、城南もちづき歯科こども歯科です。
乳歯はいずれ抜けて大人の歯に生え変わるため治さなくても良いのでは?
こういったご質問を受けることがあります。
乳歯は永久歯が生え変わるまでの「一時的な歯」と思われがちですが、実は重要な役割があるため、虫歯になったまま放置するのは避けた方が良いです。
乳歯の虫歯を放置するとどうなるの?
1.永久歯の歯並びが悪くなる可能性がある
乳歯が虫歯になり抜けてしまうと、その奥の歯が手前に傾斜してきます。その結果永久歯の生えるスペースが足りなくなり、歯並びががたがたになりやすくなります。
2,永久歯の発育への悪影響
乳歯が虫歯によって歯の神経に炎症を起こすと、根っこの先端部分に細菌の棲家を作る場合があります。乳歯の根っこの先端には永久歯の芽(歯胚)があり、歯胚が細菌感染を起こすと、永久歯が変色したり、正しく萌えてこなかったりなどの悪影響があります。
3. 全身の健全な発育への悪影響
健全な発育のためには必要十分な栄養摂取が欠かせません。乳歯は子供が食べ物をよく噛んで栄養を摂るために必要な重要器官です。歯が痛いと、食事が不快になり食べる量が少なくなったり、咀嚼効率が下がってうまく栄養を吸収出来なくなります。そのため体の発育や健康全般に影響を及ぼす可能性があります。
4. 発音や咀嚼の発達
発音の中でも歯音と呼ばれる、サ行、ナ行は、特に前歯が虫歯で損なわれると、正しい発音が難しくなります、そのため、子供が言葉を学ぶ際に良くない影響を及ぼす可能性があります。また、前歯が欠けていたりすると見た目的にもあまり良くなく、心理的にも負担がかかってしまいます。
5.痛くなってからの治療が原因で一生歯医者嫌いになる事も
痛みが出てから歯医者にかかって治療を受けると、麻酔が効きづらくその時の経験から歯医者嫌いのお子さんになってしまう可能性があります。幼少期の経験から大人になってからも歯医者に対して苦手意識を持っていると、痛みが出ても歯医者に受診出来ず悪化してしまい、歯を失う可能性が増えてしまいます。そうならないためにも痛くなる前からの定期的な歯科受診の習慣付が出来ると良いです。
子供の虫歯は進行が非常に速いことが多く、また大人の虫歯のように黒くなることもありません。そのため毎日、親御さんが仕上げ磨きをしていたとしても気づかないことが多いです。痛みなどの症状が出てからでは、残念ながら歯を抜くしかない場合もあります。早期発見・早期治療のためには定期的に歯医者さんで検診を受け、フッ素塗布などの予防措置を取ることが重要です。高槻市の歯医者、城南もちづき歯科こども歯科では約3か月に一回の定期検診とフッ素塗布を行う予防歯科を推奨しております。
一緒に大切なお子様のお口のなかを虫歯フリーの状態にキープしていきましょう!