2025年7月21日

こんにちは。高槻市の歯医者、城南もちづき歯科こども歯科です。
「妊娠中に歯が痛くなってしまった!歯医者に行ってもいいの?」「治療や検査を行ってもお腹の赤ちゃんに影響はないの?」
妊婦さんからよく頂く質問のひとつです。
実は、妊娠中こそ歯科治療や検診が大切なんです。
今回は、妊娠中の歯科治療について、時期ごとの注意点や安心して受診できるポイントをわかりやすく解説します。
妊娠中に突然、歯が痛くなってしまった場合、治療を受けて良いものかご不安になるとおもいます。
もちろん妊娠中は母体とお腹の中の赤ちゃんにのために注意が必要ですが、適切なタイミングと方法を選べば通常の歯科治療が可能です。妊娠中はホルモンバランスの崩れから歯周病や虫歯になりやすくなります。痛みがあるのを我慢する方が母体にとって悪影響となりますので、お困りの際は当院にご相談下さい。
妊娠中の歯科治療でよくある疑問点
麻酔はしていいの?
歯科の麻酔薬は基本的に局所で代謝され、血中への移行がごくわずかで全身への影響は殆ど無いとされています。また通常の歯科治療で使用する麻酔薬の量はそれほど多くないため、必要以上の心配は不要です。痛みを我慢して治療を受けることの方が母体と胎児への悪影響が心配ですので、必要最小限の麻酔薬を適切に使用するのが良いと思われます。それでも妊娠初期(1~12w)は可能であれば治療は避けた方が良いため、妊娠の可能性がある方はお申し出ください。
レントゲンは撮っていいの?
高槻市の歯医者 城南もちづき歯科こども歯科で用いるレントゲンは、デジタルレントゲンと呼ばれる放射線量の非常に少ないX線装置です。また、歯科のレントゲンは基本的に首から上にしか照射されず、さらに大事なお腹は防護エプロンでX線が当たらない様にしますので影響は殆ど無いと考えられます。ただし妊娠初期(1~12w)は万が一を考慮し、避けた方が望ましいとされています。妊娠の可能性がある方はお申し出下さい。
お腹がしんどくて横になれないけど大丈夫?
妊婦さんが苦しくない体勢で治療を行いますのでご安心ください。つわり等で治療がつらい場合は、なるべく短時間で終えるような処置に努めます。
妊娠中に歯科治療を受けるメリット
① 妊婦さんが歯周病にかかると早産や低体重児出産のリスクになる可能性があります
妊婦さんはホルモンバランスの関係で歯茎に炎症を起こす、【妊娠性歯肉炎】にかかりやすいです。最近の研究では、歯周病による歯茎の炎症によりが早産・体重児出産のリスクを高めることもわかっています。
②妊娠中は虫歯・口臭のリスクも増える
・つわりでしっかり歯磨きできない
・食事の回数が増える
・唾液の量が減り、口の中が酸性に傾くためむし歯リスクが高まる
つわりがひどい場合、食べられるものや量が少なくなりますよね。少しずつ食べられるものを摂取していると、飲食の回数が多くなり、結果的に虫歯や歯周病リスクが高くなります。また出産後は育児が大変で歯科に通院する時間がとり辛くなりますので、そうなる前に一通りの治療や口腔ケアは行っておくべきだと考えられます。
まとめ
妊娠中は体調によって治療自体がつらい場合もあります。妊婦さんが歯周病にかかっていると、早産等のリスクが高まります。出来れば妊娠前に治療を終えておくことがベストですね。万が一妊娠中に治療が必要となった場合は適切な配慮のもと、必要に応じて産婦人科医主治医と連携のうえで治療を行います。高槻市の歯医者、城南もちづき歯科こども歯科には、食育インストラクター、口育士の資格を持った女性歯科医師が在籍しております。お子様の健やかな発育のためにも、妊娠前、妊娠中も検診とクリーニングを受けておきましょう。