【日本口腔外科学会認定医が解説】歯科治療の麻酔後に気をつけること|安心して治療を受けるためのポイント|高槻市の歯医者・小児歯科・矯正歯科|城南もちづき歯科こども歯科

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【日本口腔外科学会認定医が解説】歯科治療の麻酔後に気をつけること|安心して治療を受けるためのポイント

【日本口腔外科学会認定医が解説】歯科治療の麻酔後に気をつけること|安心して治療を受けるためのポイント|高槻市の歯医者・小児歯科・矯正歯科|城南もちづき歯科こども歯科

2025年8月14日

【日本口腔外科学会認定医が解説】歯科治療の麻酔後に気をつけること|安心して治療を受けるためのポイント

こんにちは、高槻の歯医者 城南もちづき歯科こども歯科です。

皆さんは歯科医院で麻酔を受けたことはありますでしょうか。虫歯の治療や親知らずの抜歯、インプラント治療などにおいて痛みを感じずに治療を受けるために行う大切な処置です。城南もちづき歯科こども歯科ではなるべく痛くない、無痛治療を受けて頂くために、痛みが出そうな治療を行う際にはなるべく麻酔をしてから処置を行うようにしています。ですが、あのしびれた感じがいつまで続くのだろう、と思われたこともあるのではないでしょうか。麻酔薬の主成分はリドカインと呼ばれるものですが、麻酔の効果を高めるためにアドレナリンと呼ばれる血管を収縮させる薬剤が含まれています。このアドレナリンの効果でより麻酔が効きやすく、痛みを感じにくくなりますが、その代わり麻酔が効いている時間が長くなりやすい特徴があります。今回は、麻酔が効いている間の注意事項についてお伝えします。



◆ 麻酔が切れるまでの時間


歯科治療でよく使われるリドカインと呼ばれる麻酔薬は、効果が出るまでに数分、持続時間はおおよそ1~2時間程度です。そこに血管を収縮させる作用のあるアドレナリンが入っているため、作用時間が伸びて3~4時間程度は痺れが残ります。ただし麻酔の奏功時間については個人差が大きく、使用量や体質、治療部位などによって多少前後します。とくに下顎は骨が厚いため、麻酔が効きにくく長引く傾向があります。また横向きに埋まった親知らずの場合は伝達麻酔と呼ばれる、神経の根元にうつ麻酔をする場合がありますので、その場合は5~6時間程度痺れが持続する場合があります。伝達麻酔を行った場合はしばらくの間、舌まで感覚が麻痺しますので、舌を噛まないよう特に注意が必要です。また高血圧や心臓病など、基礎疾患をお持ちの場合などアドレナリンを使用を控えた方が良い場合は、アドレナリン非含有の効果時間の短い麻酔薬を使用します。


◆ 麻酔が切れるまでの注意点


1.お食事はしびれが完全に取れてからにして下さい


麻酔が効いている間は感覚が無いため頬や唇を噛みやすくなります。冷たい飲み物は問題ありませんが、お食事は麻酔が完全に切れるまで控えるようにしてください。最悪の場合、唇を嚙み切ってしまい、出血して縫う処置が必要になる事があります。特にお子様は注意していても噛んでしまうことがあるため絶対にお食事は控えて下さい。


2.熱い飲み物・スープは避ける


熱さを感じる感覚がないため、熱い飲み物やスープで火傷する事があります。もちろん冷たいもの、常温のものは問題ありませんが、感覚が無いため、唇の端から漏れることがありますので溢さないよう注意して下さい。

3.唇や頬の感覚が戻るまで刺激を避ける

麻痺による違和感から患部を舌や指で触ったりするとあまり良くありません。特にお子様の場合、しびれがあると無意識に触ってしまうことがあります。摩擦や圧迫によって肌が荒れたり口内炎が起こることがあります。特に抜歯後の歯肉は術後の出血や感染、痛みの原因となりますので、なるべく触らない様に注意してください。


4.体調に注意


局所麻酔には基本的に局所で代謝されるため意識に影響はありません。そのため体調に問題がなければ運転やお仕事をして頂くのには影響はありません。しかし麻酔を伴う治療の緊張やストレスにより、でふらつきやめまいが出る場合があります。調子がおかしい場合は院内でお休み頂き、気分が良くなってから気を付けてお帰り下さい。


5.痛み止めのタイミングに注意


神経の処置や歯を抜いた後など麻酔が効いている間は痛みは感じません。麻酔が切れた後に痛みが出る場合がありますが、痛み止めが効いてくるまでにはタイムラグがありますので、痛み止めを服用するタイミングは麻酔が切れる直前がベストです。特に親知らずの抜歯など、痛みが出ることが予想される場合には、痛みが出てからではなく、あらかじめ鎮痛薬を服用することで術後の疼痛を感じにくくなるようです。痛み止めには胃粘膜を荒らす副作用がありますので、麻酔のしびれには気を付けながら何か軽くお召し上がりになってから服用頂くとより良いです。咀嚼を必要としないゼリーなどがお勧めです。

6.お子様の場合の注意点

保護者の方は、麻酔が切れるまで食事を与えないよう注意してください。お子様の場合、感覚を伝える事が難しい場合もあるため、本人が麻酔が切れたと言っても、2~3時間程度はお食事を避けることをお勧めします。興味本位で噛んでしまうこともあるため、ガーゼやタオルを軽く挟んで予防するのも一つの方法です。当院では虫歯治療の痛みのため、歯医者嫌いになってしまうお子様を減らすため、痛みが予想される場合は無痛麻酔を行い、痛くない治療によってお子様の負担軽減を目指しています。
 


◆ 異常があればご相談下さい


通常は数時間でしびれがなくなりますが、半日経ってもしびれているなどの場合は何らかの異常が生じている可能性がありますのでご連絡下さい。高槻の歯医者、城南もちづき歯科こども歯科では無痛治療のため、適切なタイミングで麻酔を行っております。麻酔の副作用には注意しながら治療を頑張って行きましょう!

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